本当にあった怖い話〜真夜中の職場〜後編
前回からの続きが始まります!
真夜中の職場 後編
喫煙所から出た私は、屋上から女の声が聞こえたので確かめに行った。
屋上出入口のドアノブに手をかけて、ドアを開けたところ、、、
屋上には誰もいなかった。
それどこか、物すらも置いておらず屋上全体が一目で確認できた。
ただ、近くの建物灯りがちらほらと灯っているだけであった。
私は
なーんだ。
誰もいないじゃないか。
カップルもいないし、つまらん。
と思いながら、屋上から建物内に入ろうとした。
その時だった。
『 きゃははははは 』
え、
背後から笑い声が聞こえた、、
はっきりとした笑い声、、
私は、空耳だと思った。
いや、空耳だと信じたかった。
だから、屋上の方を向いたまま、耳を澄ました。
耳を澄ませると辺りは静寂に包まれた。
ただ、少し木々が風で揺れる音がするだけ。
耳を澄ませてから数秒後、、、、、
『 きゃは、きゃはは 』
耳元で笑い声がした。
私は怖くてたまらなくなり、ダッシュで2階の仕事場に戻る最中、少し冷静に考えた。
あれは、
あの声は、、
女性でもない、、
老女でもない、、
幼児、、
そう、女の子の声だ、、
多分、一人
同じ声だったと思う。
ありえない
午前3時過ぎた今、女の子の声が聞こえるはずがない。
ましてや会社だぞ、、
私は考えたことにより、余計怖くなった。
荷物をまとめ、帰る準備をしているときに、廊下から
パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ
パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ
パタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタパタ
と足音が聞こえた。
まるで誰かを探しているような足音だった。
私は無我夢中で会社を出て、車に乗り込み、家に帰宅した。
帰宅の道中や帰宅後には、これといった怪奇現象なものはなかったので、一種の疲れから幻聴を聞いてしまったと自己解決した。
次の日からはまた、新人という立場で仕事を無我夢中しなければならなかったので、他人に話すこともなく、すっかり忘れてしまっていた。
(話すほど仲の良い人がいなかったのも事実笑)
それ以降、その会社で怪奇現象を体験することはなかった。
しかし、
この話はこれで終わりではなかった。
怪奇現象を体験した数年後、
転勤先で仲良くなった先輩にこの話をする機会があった。
次回解明編
二部で終わるはずが、三部編成になってしまいました。
次回に女の子の正体が判明します、、
いまでもゾクゾクしますね、、